コールマンツーリングドームLXを夫婦と小型犬で使っています。
慣れてしまえば、設営はとても簡単。インナーテントのポールは、ポールポケット式で入れやすく、留めるべき部分が色別になっていて分かりやすいです。
コールマンテントツーリングドームST・LXの設営方法
コールマンテントツーリングドームのおおまかな設営方法を紹介しています。けっこう使ってる人が多いけど、設営って簡単?どんな感じか知りたい!という方におすすめな記事です。
STとLXのスペック
設営紹介の前に、ざっとスペックをご紹介。コールマンテントツーリングドームは、サイズが2種類あります。
- ST(1~2人用)
- LX(2〜3人用)
ST(1~2人用) | LX(2〜3人用) | |
サイズ | 使用時: 約210×120×100(h)cm 収納時: 約直径23×54cm |
使用時: 約210×180×110(h)cm 収納時: 約直径24×60cm |
重量 | 約4.4kg | 約5.6kg |
定員 | 1~2人 | 2~3人 |
耐水性 | 約1500mm(フロア:約1500mm) | |
付属品 | ペグ、ロープ、キャリーバック |
STとLXの就寝スペースの違いは枕1つ分
ST、LXの構造は同じ。縦幅と高さが少々違います。
就寝スペースの差は縦幅60cmのみ。横幅は同じ210cmです。STは枕2つ分を並べられるスペース、LXは3つ分といったイメージ。
STは枕2つとしても、肩幅、寝がえり、荷物を考えると1人用として考えるべきでしょう。LXを使ったところ、身長182cm男性と157cm女性、小型犬で狭さは感じませんでした。
カラーはAmazon限定色もある!
Photo by Amazon
カラーはグリーン以外にもあります。上画像はAmazon限定色オリーブ。
- グリーン(定番カラー)
- Amazon限定色オリーブ
- ナチュラルカモ (優しい迷彩)
- フライ白・インナー黒VerのST+(2020年春に販売予定)
詳細はコールマンAmazon.co.jp限定商品へどうぞ。
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では以下より、設営の流れを見ましょう。
設営の流れ
ST、LXともに設営方法は同じです。大きな流れは
- 地面にグランドシートを敷く(※)
- グランドシートの上にインナーテントを設置
- フライをかぶせて地面に固定
(※)グランドシートは別に用意が必要
取り扱い説明書から図を抜粋しながら、もう少し詳しく見ましょう。
地面の上にグランドシートを敷く
テントを設営する前に、グランドシートを敷きます。グランドシートは添付されていないので、別に用意します。
もう時間がない!でもブルーシートやレジャーシートならある!という場合は取り急ぎ利用しましょう。個人的には、サイズや素材を考慮した専用シートをおすすめします。
インナーテントのサイズ
- STのインナー:210×120cm
- LXのインナー:210×180cm
このサイズを基準に、グランドシート、アルミシート選ぶと良いですよ。
アルミシートも併用しよう
特に冬場はアルミシートを併用すると地面からの冷えを抑えられます。収納に場所を取りませんし、レジャーや災害にも使えるので、1枚あると安心。
STもLXもインナーテントの一番長い辺は210cm。なので銀マットも210cm位内がベストですね。
詳細は以下の記事へ
グランドシートの上にインナーテントを設置
インナーテントの完成形は以下の通り。この状態をめざします。
完成形までをざっと説明すると・・・
- インナーテントを広げる
- 長い黒ポール2本を対角線に四隅に入れる
- インナーテントを立ち上げ2.の黒ポール固定
- グレーのポールを前室側に固定
- 短い黒ポール1本を後ろ側に固定
といった流れです。
1.ロゴを前にしてインナーテントを広げる
インナーテントを広げます。
メッシュドアにランタンマークのある方がフロント側。空気が入りやすいように、あらかじめ前後のドアのファスナーは一部開けておきます。
2.メインポール(ブラック)2本を伸ばす
ブラックは長いポールが2本、短いポールが1本付属されています。
まず、長いポール2本を伸ばします。中にテンションが付いているのでバラバラになる事はありません。ポールは色別になっているのですぐに分かります。
3.黒いメインポールを交差させて後ろのポールポケットへ挿し込む
メインポールの端を、インナーテントの後ろ側コーナーにある「ポールポケット」に差む。2本が交差するよう対角線のコーナーへ。どちらのポールが上になってもOKです。
設営を楽にするポールポケット
コールマンツーリングドームXL ナチュラルカモ より
この「ポールポケット」が設営を簡単にしてくれる。
両方ともエンドピンに挿し込むタイプだと、テントを動かしたときに抜けたりするんですよね。この後、手前側もポールを挿し込むのですが、後ろ側がポケットになっている事で、すっぽ抜けないのです。
4.黒いメインポール手前側をエンドピンに挿し込む
黒いメインポールの端を持ち上げ、2本を交差させるよう、インナーテントの後ろ側コーナにあるエンドピンに差し込みながら、ポールを立ち上げます。
要するに、2本の黒いポールを交差させた状態で、四隅に入っていればOKです。
5.インナーテントを立ち上げ、メインポールに固定する
いよいよインナーテント立ち上げ。
ポールが立ち上がったら、インナーテントについているフック(テープがブラック)をメインポールにかけて固定。
インナーテント中央部のフックは、交差している上側のメインポールにかけます。ポールと同じブラックになっているので、どこを留めるの?と迷いません。
6.フロントポール(グレー)を伸ばす
グレーのポールは1本だけ付属されています。1本だけなので迷わない。ブラックのポールと同じように、中にテンションが付いているのでバラバラになる事はありません。
ポールは色別になっているのですぐに分かります。
7.フロントポール(グレー)を前室側のエンドピンに挿し込む
フロントポール(グレー)を、インナーテントのサイドにあるテープ(グレー)についているエンドピンに差し込む。
8.フロントポール(グレー)を固定する
インナーテントについているフック(テープがグレー)を、フロントポールにかけ固定
します。ポールと同じ色のテープなので分かりやすいです。
9.黒いリアポール(短ポール)を後室側のグロメットに挿し込む
フライシートをかぶせた時、後室部分として必要なポール。
リアポール(ブラック)を、インナーテントのテープ(グレー)についているグロメットに差し込みます。
10.設営位置を決め、前後のファスナーをすべて閉める
風向きを考えて位置決め。ファスナーを開けたまま設営すると、ペグで固定した時にドアが閉まらなくなることがあります。
シワがなくなるように、ループを少し引っ張りながらペグで固定。穏やかな日は、全てを固定せずとも大丈夫です。
これでインナーテント設営は完成!この上にフライをかけます。
フライをかぶせて地面に固定
フライをかぶせて、全てをクローズした完成形は以下の通り。
以下の状態をめざします。
1.フライシートをかぶせてフックで固定する
フライシートをかぶせる。前室になる部分がロゴ部分と重なるようにすると分かりやすいです。
フライシートの端についているフックを、インナーテントコーナーのループについているDリングにかける。
2.フライシート内側をテープで固定する
フライシート内側にあるベルクロテープを、それぞれのポールにとめて固定。メインポールとフロントポールの交差部は、両方のポールを巻き込むようにベルクロテープで固定します。
ベルクロテープはけっこう数があります。穏やかな天気の場合、全部留めなくてもOK。
3.フライシートをペグで地面へ固定する
フロント、リア、サイド側のループを張り出し、ペグで固定。
この時、ループを引きすぎないように注意します。ファスナーに負担がかかり、フライシートが破損するおそれがあります。
4.ストームガードやロープを張って固定する
ストームガードシステム(ストームガードに付属のロープを結び、ペグで固定する方法)にてストームガードを張り、フライシートとインナーテントの間に空間をつくります。
空間を作ることでテントの安定性を高め、フライシートとインナーテントの接触を防ぎます。
自在の使い方は、ロープの端をストームガードのループに結びます。ペグを打ち、ロープをかけて自在をしめあげロープの長さを調整します。
これでフライが完成!
設営したらインナーテントや前室で寛ごう
あとは前室の屋根となる部分を、ポールで固定しても良し。
ツーリングドームの魅力の1つは前室の広さですからね。
ちょっとここで、チェアと換気について補足しておきます。
前室で寛ぐチェアの高さ
前室で寛ぐ時、場合によってはチェアの高さを検討した方が良いかもしれない。
身長157センチの私は、前室でアウトドアチェアを使えましたが、182センチの夫は頭がぶつかってしまいました。大柄な方はローチェアがおすすめです。
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ベンチレーターで換気しよう
口コミで、雨漏りした!というコメントを時々みかけますが、私が購入したテントはファスナーも布地もしっかり縫われています。気温差が激しい時には、多少結露はするものの(これは他のテントでもありうる)雨漏りした!と思うような経験がありません。
ひょっとしたら換気不十分だった事もあるのでは?と。
インナーテントの天井部分はベンチレーターになっています。ここで調整しましょう。
結露についてテントのフライシート、タープの生地には防水加工が施されています。外気との温度差が大きいと、生地の内側の壁面に水滴がつくことがあります。これは水漏れではありません。テントのフライシート、タープ内の空気を循環させ換気を行うことで結露の発生を低減することができます。
寛げるチェアを準備したら、換気をして快適に過ごしましょう。
夜になると、コールマンのロゴが浮かんでカッコいいですよ。
ツーリングドームおすすめです。
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コットを使うため、ツーリングドームSTでは小さいかなと感じましたのでLXの方を購入しました。実際に3回ほど使ってみての感想です。まず、撤収サイズはそれなりに小さくて、いい感じです。ただ、めっちゃ重いです。どれくらいかと言いますと、片手で腕を伸ばして持つとギリギリ持ち上げられるってくらいの重さです。
前室は料理ができるくらい広いです。自分の場合は手作りヒーターを前室で焚いて、インナーテントの扉を半分くらい開けておき、テント全体を暖めるということをしましたけど、全く問題ありませんでした。インナーテントの広さはコットを使用してもまだまだ余裕があります。ツーリングキャンプで使用しますけど、荷物をバイクから全て外して中で適当に散らかしても全然問題ないレベルです。中で着替えることもできますので女性の方も快適なのではないでしょうか。ベンチレーションもしっかりしており、フライシートの空気口を開けて、インナーテントの空気取り込み口をあけたら秒で冷えます (笑) 引用:Amazon