軽キャンピングカーインディ108を購入して数か月。これまで何度か車中飯を作ったところ、車内でどんな料理をしたいか、購入前に検討するべきだなと思ったのです。
軽キャンピングカー車内の料理って実際どうなの?と気になる方もおられるのではないでしょうか。そこで今回、経験を思い出しながら書いてみたいと思います。
軽キャンピングカー内でカセットコンロを使う
▲インディ108のシンクまわり
基本的に一般乗用車内でカセットコンロを使うのは危険ですよね。カセットコンロの取説にも注意書きしてあります。車内に引火し、または換気が不十分だと命にも関わりますからね。
キャンピングカーはちょっと違います。キャンピングカー登録の条件は、給排水装置とコンロが必須。インディの場合、普段使っていなくてもカセットコンロを搭載していなければ車検が通りません。
そんな理由からカセットコンロが標準装備されていたですが、サイズが大きい!カセットコンロの周囲にあまり隙間がなく、カーテンに近い。これは危険!
▲同サイズのカセットコンロ
コンパクトなカセットコンロ「カセットフープチスリムドゥ」に変更
そこで我が家はイワタニの「カセットフープチスリムドゥ」を使っています。
車中飯のYouTube動画でもよく登場するコンロなんですよ。2011年発売開始の商品。これ、すごく使いやすい!
▲イワタニのカセットフープチスリムドゥ
このコンロにしたお陰で、コンロ周辺に隙間確保できました。
▲ボディの大きさ比較
小さくても本格的
キャンピングカー用に購入しましたが、火力も問題なく、こんなにコンパクトなのに一般的なカセットコンロと何ら遜色有りません!引用:楽天みんなのクチコミ
火力十分!タテ型炎口が嬉しい
photo by iwatani
このカセットコンロはコンパクトなだけではなく、火力も十分。タテ型炎口でムダ火制御です。軽キャン車内で使うのに好都合な仕様なのです。
先日、このイワタニの「カセットフープチスリムドゥ」と、ユニフレームの「マルチロースター」を使ってパンを炙ってみたのですよ。
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車内で油を使うには工夫が必要
美味しかった~!・・・けれど。これ、炙った程度の火力だから使えたのです。
インディ108は換気装置(ベンチレーター)がありません。なので、例えばスキレットを使って何かを炒めるような強火料理は厳しい。油が散る料理やニオイの強い料理は、調理方法を工夫しないと難しい。
というのも・・・
犬が映っちゃってますが気にしないでください。ええ。うまく撮影できなくて。
上画像の丸い窓分かりますか。この窓の手前にコンロを置くことになりますが、匂いがこもりやすい。丸い窓は開きません(追加オプションで開閉可能になります)。
そして天井が近いのが分かりますか。だから強火に出来ない。いや、正確には・・・工夫すれば強火に出来るけれどコワい。工夫方法はYouTube動画でチェック済みなのですが、まだ実践に至りません。
通常はドアを閉めているので、換気は以下の四角い窓2か所になるのですが・・・
こんな感じの開き方。スライド扉よりも匂いや熱が逃げにくい構造です。
入り口ドアを開ければ換気はぐっと良くなりますよ。どちらも網戸付き。
さらに、ポップアップルーフを上げればより換気出来て、高い天井になります。
でも、料理のためにポップアップルーフを上げるのは非効率。ドアを開けるにも、時と場合を選びますからね。強火を使うのなら、外の方が早いし匂いは移らないし。何より安全なんですよね。
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インディ108車内での料理は・・・
個人的体感としては、インディ108車内での料理は自宅と同じ料理をするのではなく、何かを温めたりするような「補助的」な使い方。
- 炙る
- 湯煎
- 蓋をして焼く
- 蒸す
- お湯を沸かす
といった感じ。あとは工夫次第。断熱材入りボディなので、夏場は熱が逃げにくくて暑いですけどね!
油を使う強火料理は、屋外で青空のもとでダイナミックに作った方が美味しいように感じます。焚火を見ながらチビチビお酒なんて最高。軽キャン内の料理は軽食という感じ。
そこでちょっと考えて、電気でお湯を沸かしたりご飯が炊ける調理器具を2つ購入しました。
これらは火を使わないので安心。道の駅巡り、遠出ををするときにも活躍しそうです。使ったらレビューしますね。茶碗蒸しや温野菜も出来ちゃうんですよ。
ネーミング、うまいですよね・・・
車内で料理をするなら、換気装置(ベンチレーター)付きのキャンピングカーを
今回の記事で言いたかったことは・・・
キャンピングカー車内で色々な料理をしたい場合は、換気装置(ベンチレーター)は必須。扇風機があっても、窓の換気だけでは厳しい。
ということ。これはインディ108車内でカセットコンロを使った個人的感想です。
火を使うときは換気。これは当たり前なんですが、やっぱり室内の空気を吸い上げるチカラが欲しいですね。家の中と一緒。ただし、換気装置(ベンチレーター)付きはある程度車高がある車種になってきます。
軽キャンピングカーの車高と架装は色々
同じ軽キャンでも、例えば「ラクーン」の場合は車高が3メートルくらいあり、ベンチレーターもあります。車内で立てるので快適性も高いかと思います(インディ108は車高が2メートル程度)。
我が家もラクーンやバロッコを検討したのですが、街中で駐車場に困ること、そして車高が大きいので高速道路での横揺れ不安などがありインディに決めました。
油控えめレシピを工夫して楽しむ
今はバンコン(車のボディをそのまま生かして内装を変える)でも、自作で換気装置(ベンチレーター)を作る方もいらっしゃるので、換気装置が無いからダメというわけでもありません。何でも工夫次第なんですよね。
そして、キャンピングカー=キャンプ料理ではないんだと改めて実感。私、ここを勘違いしてた感あります。妄想が広がりすぎて。
私達は中高年夫婦なので、毎日脂っこい料理、焼肉、焼きそばというわけにもいきません。胃がもたれてしまう。逆に、蒸す・弱火・炙るが出来る車で良かったのでは!?と。レシピのレパートリーを増やせば良いのです。
そう思うと、どんな料理を作ろうかな!とワクワク。強火でなくとも、車内で火を使える車ってやっぱり嬉しい。
キャンピングカーはどんな車でも一長一短あります。何を目的にするかで選ぶことが大事ですね。
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