軽キャンピングカーインディ108で旅をして振り返ると、心地良い思い出が蘇ります。それらが日々の暮らしの活力にもなり、夫婦の会話も増えました。
世の中には大きなキャンピングカーもあるし、居住空間を自作されているバンコンタイプもあります。私達夫婦2人の場合、インディ108を購入して本当に良かったと思います。
完璧なキャンピングカーは存在しない
▲宗谷ふれあいの丘公園の夕陽
何でも物事は表裏一体。例えば、大きなキャンピングカーは車内空間が広く、エンジンも良いけれどその分メンテナンスコストや駐車スペースを取ります。
何を優先するかで居心地が変わるんですよね。そこがキャンピングカーの面白いところ。
インディ108は車高2メートル
駐車スペースといえば・・・インディ108は車高がほぼ2メートルなので、街中スーパーの駐車場を利用できます。走行中も一般車と並んでも目立たないので、普段の生活にも馴染むのです。
(軽キャンピングカーの中には車高が2メートルを超える車もあります。)
思い通りにいかないから楽しい
そして、インディ108はベースが軽トラック。坂道はアクセルベタ踏みでも遅いとか、車内空間が狭いとか色々な事があります。そういう慣れない事を、1つずつ受け入れて乗るととっても楽しい。
思い通りい行かないからこそ、工夫をしようと手をかける。キャンピングカーは自分色に染めていける楽しさがあるのです。
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気ままに道の駅めぐり
▲「道の駅にしね」にて
旅をしていると、道の駅かRVパークで車中泊をする事が多いです。そうなると美しい朝日や夕陽と出会う事が多々あります。
上画像は岩手県にある「道の駅にしね」にて。岩手山が裾まで広がって美しかった。関東の私が、岩手山の美しさに触れる事ができたのも嬉しい出来事です。
優しさに触れる
道の駅では、景色の他に思わぬ出会いもあります。
例えば「道の駅きよかわ」の帰り道。ラーメン屋さんで、地元で愛される温泉を教えてもらったり。
本当に温泉があるの?と思うような道の奥。時が止まったような佇まいでした。
シンプルな浴室はどこか懐かしい雰囲気。お湯はとても柔らかく、子供の頃に母に背中を流してもらった事を思い出していました。あれこれ思いながら、露天につかってほっこり。
帰路の途中だった事もあり、ガイドブックやネットでは出会えなかったと思います。
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味との出会い
道の駅は、味の出会いもあります。
地元の方が作ったパンを、車内で焼いて朝食にしたり。
そこでしか出会えない味に触れ、車内で調理して頂けるとは、なんと贅沢な時間だろうかと思います。
道の駅の方は皆さま元気で明るい。早朝から採れたて野菜を準備してくださったり、笑顔で案内してくださったり。本当にありがたくて頭が下がります。
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道の駅の他にも、軽キャンピングカー旅ならではの出会いがあります。
状況によって予定を変更できる
▲車山スキー場
中でも印象に残っているのは、宿泊予定だった道の駅が満車で、外が土砂降りだった夜。
見通しの悪い暗い道を、途方に暮れてしばらく車を走らせると、スキー場の駐車場が見えてきました。宿泊OKな場所か分からなかったけれど、このまま走るのも危険だったのでお世話になる事にしたのです。
悪天候の中で車中泊
悪天候の中で過ごす初めての車中泊。雨風が車を叩き、かなり怖かったのを今でも覚えています。翌朝、早朝に聞きなれない音で目が覚めました。
ゴンドラが動いている音でした。ゴンドラの音で目覚めるなんて不思議な感覚。夏でもゴンドラを動かしているスキー場でした。
駐車場を後にして、霧の中を恐る恐る車を走らせます・・・
早朝の信州ビーナスライン
▲早朝の信州ビーナスライン
ここは大型バスがツアーで使う信州ビーナスライン。
名前の通りに素晴らしい景色が広がる道路です。繁忙期には渋滞するほど人気なのに、悪天候の早朝なので1台も走っていません。
不安な中、空を見ると・・・
何とも幻想的な太陽。
しばらく走らせると、パノラマに運河が広がる。
道の駅が満車で停められなかった為に目的地が変わった事、悪天候の翌朝だった、ゴンドラの音で目が覚めた・・・など色んな条件が重なっての景色です。
その日その時だけの景色と出会える
あの時、あそこに寄り道したから・・・とか、予定を変更したから・・・とか、後になって思えば、この景色に出会う為だったのかもしれないと思うような感動もあります。
ちょっと珍しい「川霧(カワギリ)」という現象にも出会えました。
湖畔キャンプ場で川霧(カワギリ)の朝
旅の途中で台風に合い、時間配分が変わったために寄った湖畔のキャンプ場にて。
目が覚めて外を見たら・・・
とんでもなく美しい世界がありました。
湖面に靄(もや)がかかり、空はピンク色。時折、鳥が高く鳴き、ゆっくりと時間が流れる朝の時間。とても印象的でした。
次第に朝陽が昇り、太陽が湖面にも映る。
▲湖面を見つめる愛犬
川霧とは:夜間の放射冷却で気温が低くなった空気が、弱い風で水面付近に運ばれると、水温が高いため水面から盛んに蒸発する水蒸気が冷却し、再び凝結して霧粒となる 引用:コトバンク
素晴らしい朝の珈琲は格別です。
出会ってきた事は「軽キャンピングカーならでは」というよりも「車旅ならでは」というところかもしれません。
けれど、車中で寝たり食事したりできるとすぐに次の行動ができる。出発時間や休憩時間も、自分次第で好きに出来る事は、やっぱりキャンピングカーの良さ。
軽キャンピングカーはのんびりトコトコ。
そこからの出会いもまた楽しいものですよ。