我が家は、軽キャンピングカーインディ108に乗っています。これまで車中泊や遠出をしたところ、座る場所と状況によって居心地の良さはバラバラでした。これは予想外。どこに座ろうが変わらないだろうと思っていたのです。
バンコンとキャブコンの好みが分かれるのは、走りやすさと乗り心地もあるなと思いました。キャブコン(軽キャン)は何を重視して選べば良いのでしょうか。
軽キャンピングカーは貨物車両!居住性重視で選ぶ
私が乗っているインディ108は、ダイハツの軽トラックをベースにしたキャブコン(車のベースを生かして外壁や内装を架装した車)です。
軽トラックなので、スポーツカーのように軽快に走る仕様になっていないため、長距離や坂道運転がキツイと聞いていました。これは確かに本当。高速の坂道、アクセルベタ踏みでも80キロいかないときもありました。
まぁ、これは予想していたので良いとして・・・。ひとつ、あぁ!これは気付かなかった!と思うのが「音」と「熱」の問題です。
軽キャンピングカーはエンジンが運転席の下にある
そう。小型トラックなので、エンジンが運転席の下にある。運転席や助手席に乗ってみると、「音」と「熱」に戸惑いました。
近距離配送向きの貨物車両なので、エンジン音を軽減する仕様になっていません。エンジンの場所の問題以外にも、構造上ボンネットが無いので、空気の流れが滑らかではない事から音の大きさを感じるように思います。
そして、アクセルを踏むのを頑張るとエンジンから「熱」。足元がほんのりあったかい。前面と左右のガラスからガンガンと直射日光が当たる。ドアに触れてもじんわりあったかい。夏場は全身「熱」を感じながら走ることになるわけです。
そこでエアコンフル稼働にすると、燃費が悪くなってしまうという。
でも逆に・・・冬は温かくて良いかもしれませんね。断熱材入りのボディですから。やはり軽キャンは、のんびりトコトコ。居住性重視の車なんだなと思ったわけです。
居住性重視となると、ダイネット側やポップアップルーフが快適であって欲しいですよね。何が良くて何が残念なのか、個人的な使用感をあげてみます。
インディ108のレイアウト
この他に、ポップアップルーフがあります。
▲ポップアップルーフを立ち上げた様子
運転席と助手席
- 走行中:視界が広い。ダンパー(※)があり座り心地が良い。連日乗っても疲れない。
- 停車中:直射日光がキツイ。窓を開けると虫が入る。
くねくね道・道路状況が悪い道は、暑くても助手席と運転席へ座ることをオススメします。リアシートはダンパー(※)が無く、視界が狭いので身体への負担が大きいです。
※ダンパー:ばねのように衝撃を弱めたり振動が伝わるのを止めたりするための装置
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リアシート
- 走行中:ダンパー(※)が無いため、振動がダイレクトで酔いやすい。視界が狭い。足をまっすぐに伸ばせる。
- 停車中:いちばん座り心地が良い。簡単に完全フラットにできて快適。
網戸があるので虫が入らない。壁は断熱材入りで穏やかに温度が変わる。
ダイネットシート
▲上画像からベット展開した様子
- 走行中:(座ってはいけない)
- 停車中:ポップアップを広げると頭上に大きな空間が出来るため、リアシートよりも座り心地が良い。ポップアップより寝床が柔らかく車外に出入りしやすい。リアシートより薄いが寝心地が良い。
網戸があるので虫が入らない。壁は断熱材入りで穏やかに温度が変わる。
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ポップアップルーフ
- 走行中:(広げてはいけない)
- 停車中:床が硬い。座ると頭上が当たる。車外に出る時にはダイネットで寝ている人を起こしてしまう。いちばん広々とした空間で、両手足を大の字で伸ばせる。遠くの景色を見渡せ、解放感を得られる。サイドメッシュで自然の光や風を調節できる。
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軽キャンピングカーを購入するときには
それぞれ一長一短あるなという印象。軽キャンピングカーは座席を使い分けてこそ、楽しく乗れるのかなと思いました。
走行目的よりも、ダイネットにいる間の寛ぎ度で選ぶのも大事ですね。停車中の座り心地や収納の使い勝手もチェックです。排水処理は現実的にあまり使いません。
軽キャンピングカーは「お部屋を乗せてのんびり走る」という感覚で丁度良いように思います。
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