先日、愛犬と北海道へ行ってきました。一番の心配は、本州から北海道へ渡る時の愛犬をどうするかという問題。愛犬の体調を考慮して、乗船時間が短い函館~青森の「津軽海峡フェリー」を選択。
まず「津軽海峡フェリー」のわんこ対応概要をご紹介。
すぐにドックルーム体験レビューを御覧になりたい場合は、函館~青森間「津軽海峡フェリー」のドックルームへどうぞ。ページジャンプします。
全船舶でわんこと船旅を楽しめる「津軽海峡フェリー」
「津軽海峡フェリー」は全航路で犬と同伴ができます。ペット同伴で本州と北海道を渡るフェリーとしては最短。
航路と犬同伴種類は以下の通り
- 函館~青森:ドックルーム・プライベートドックルーム
- 函館~大間:ドックルームのみ(大型犬不可)
「ドックルーム」と「プライベートドックルーム」
受け入れる部屋は
- ケージを利用する「ドックルーム」
- お部屋タイプの「プライベートドックルーム」
の2種類。
ケージを利用する「ドックルーム」は規定サイズのケージに入る小・中型犬体重20kgまでが対象。
お部屋タイプの「プライベートドックルーム」は大型犬2匹まで利用可能です。
利用できない犬種(グレートデン、セントバーナード、秋田犬など)、犬用カートだけでは利用できない船もあるので、利用の際には条件を調べましょう。
「津軽海峡フェリー」わんこ対応フェリー航路と受け入れ数
函館〜青森(津軽海峡ロード)
・航路時間:約3時間40分
・往復航路数:8便/日
※上ルートは陸路経由で表示される場合があります
函館〜大間(ノスタルジック航路)
・航路時間:約1時間30分
・往復航路数:2便/日
※上ルートは陸路経由で表示される場合があります
- 大函丸:6匹
「大函丸」はドックルームのみ
「大函丸」はドッグルームで利用できる小・中型犬のみ。大型犬は対応しておらず、プライベートドッグルームがありません。犬以外のペット、施設を利用しない場合は船内に持ち込めません。車内に残留乗船になります。
料金
- ドックルーム:
青森~函館航路 1,040円/匹
大間~函館航路 840円/匹 - プライベートドックルーム:
12,570円/室
※部屋使用料の他に車輌・旅客運賃必要
(2019年11月現在)
車に待機させる方法もありますが、航海中は車輌に戻ることは出来ないので愛犬の様子を見に行けません。そして、エンジンを切ったままで残留となるので車内温度も心配です。個人的には車でお留守番は無いですね。
今回は函館~青森間「津軽海峡フェリー」のドックルームを利用しましたので、雰囲気だけでもどうぞ。
函館~青森間「津軽海峡フェリー」のドックルーム
手続きをすると、守って欲しい事が書かれたパンフ、ドックルーム利用のタグなどを頂きます。書かれている通りにすればOK。分かりやすい説明で迷う事がありませんでした。
では、待機の様子から見ていきましょう。
まずは「全身が入る」バッグ・キャリーに入れて車内待機
キャリーバックはリュックのソフトタイプでもOKでした。ドックルーム以外では、専用バックの中にフタをして入っている事が条件になります。
誘導にしたがって船の前で一緒に待機します。
▲渡されたタグをバックに付ける
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愛犬と一緒に乗船
車で愛犬と一緒に乗船。この時の愛犬はキャリーバックの中です。
その後、一緒に車から出ます。犬だけ別の空間に運ばれるのだろうか?と不安でしたが一緒に移動できるのが分かり安心しました。
愛犬と一緒に船内へ進む
車から降りて、一緒にエスカレータで船内へ進みます。
こんな時も、リュックタイプだと私も愛犬も安心感があって良いなぁと思いました。お腹側に抱えて優しく両手で包んであげられるので。
▲利用したリュック
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エスカレータを登ると、係の方が待機しています。
手続きすると、ドックルームキーとトイレシートを頂けます。このとき、空きがあれば上下どちらのケージが良いか選べます。
ドックルームは客室から離れていて、頑丈なドアが閉まっています。吠えても聞こえてきません。
ではドックルームの様子を見ましょう。
函館~青森間「津軽海峡フェリー」のドックルーム
▲ブルードルフィンのドックルーム
分厚いドアを開けると、向かって左側にケージが並んでいます。
私は、行きに「ブルーマーメイド」、帰りに「ブルードルフィン」を利用しました。どちらのケージも同じ雰囲気でした。
ドッグバルコニーもあるので愛犬のストレス解消も可能。天候によっては閉鎖していますよ。ドックルームはデッキに飛び出ないように柵があり、強い風が当たらない場所になっています。
ケージで待機できるかな?
上画像は愛犬を入れた状態。カギをしめます。
個人的には、このケージが気の毒でなりません。プチパニックを起こして、どうしよう!ここは何!どこなの!と白目をむいて行ったり来たりで大変でした。
全く自分の匂いのしない狭い空間に、突然閉じ込められるのですから。どうにか出ようと、しきりに鼻を押し込んでキュンキュン鳴いていました。私が目の前にいても目に入らず、不安で仕方がない様子。
ケージに入る事に慣れている犬ならば問題ないでしょうけれども。
これは性格によるものが大きいですが・・・匂いのついた玩具や毛布を一緒にいれてあげると緩和されるかもしれません。
ケージに待機できないときは?
「ドッグルーム内でエサや水をあげたり、遊んだり… 楽しい船旅を満喫してください」と公式サイトにあります。
ケージに入れている間、ずっとストレスを感じるようならば一緒にいてあげる方法もあります。私が利用した時には、他の犬と一緒にケージから出して、犬同士で挨拶したり、伏せをしていたり。
他の犬とトラブルにならない、ドックルームから飛び出さないなど、大人しくしていられる状況ならば、ケージに閉じ込めておかなくても大丈夫ですよ。
「ブルーマーメイド」と「ブルードルフィン」のドックルームの大きな違いは椅子の有無
「ブルードルフィン」は椅子とテーブルがあるので、飼い主が座って見守る事ができます。「ブルーマーメイド」は椅子がありません。
寂しん坊のワンコの場合、一緒にいてあげられるので椅子があると助かりますね。4時間近く乗船しているので。
▲私はこの折り畳み椅子を車内に常備していたのですが、いったん乗船すると車に戻れないので取り出せませんでした。
ドックルームで愛犬と一緒に過ごす覚悟をしている場合、椅子の有無を確認して、無ければ手荷物に入れて乗船するのも良い方法と思いました。
なお、手荷物は3辺の合計が2メートル以下、重さ30㎏以下になっています。
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お部屋は綺麗!洗い場やダストもある
お部屋の空気はどちらも快適。大きな空気清浄機が置かれ、明るさもあり、とても清潔です。前に乗船したであろう犬の痕跡は全く残っていません。
粗相をして処理をしても、サッと手を洗えるので便利。
人の客室は?
▲スタンダード客室の様子(肌掛けは持参品)
人の客室は数種類あります。私が利用したのは、リーズナブルな「スタンサード」。多くの方が利用するタイプですね。要するに他の方と一緒に雑魚寝するお部屋。
揺れはたいしたことないのですが、寝るとエンジン音と振動が気になって熟睡できませんでした。そして消灯がないので眩しい!
なので、アイマスク・肌掛け・耳栓などを持ち込むと良いですよ。3辺の合計が2メートル以下、30kg以下ならば、手荷物として持ち込み可能です。
▲ブルードルフィン船内
眠れない!という場合でも、通路に出れば椅子とテーブルがあります。ここで食事したり、音楽を聴いて外を眺めたり、本を読んだり。
数時間ならば「ビューシート」を利用するのもアリだなと感じました。
▼「ビューシート」は海を眺めながらリクライニングできる
各席にコンセントも完備。
ビューシートは
のみ対応です。
津軽海峡フェリーのドックルーム利用は愛犬の性格と体調を考慮
「津軽海峡フェリー」のブルーマーメイド・ブルードルフィンのドックルーム体験の紹介でした。
航路は、函館~青森、函館~大間。本州と北海道を結んでおり、全航路で犬と同伴ができます。函館~青森間は約4時間(3時間40分~)乗船です。
心配した「揺れ」は、ほとんど気にならず快適でした。公式サイトによると「津軽海峡フェリー」の船は横揺れ防止装置(フィンスタビライザー)を装備しているので、波揺れに強い構造になっているとの事。
ドックルームとプライベートドックルーム
「ドックルーム」は飼い主も入れるので、何度も顔を見に行けて安心でした。いつも使っている毛布やおもちゃを少し入れてあげると落ち着くかもしれません。
金銭的余裕があれば「プライベートドックルーム」で一緒に過ごしたいのが本音。愛犬の性格や状況によっては考慮したいところです。
「ドックルーム」内で一緒にいてあげる場合、手荷物に小さな椅子があると便利です。なお、手荷物は受託手荷物は3辺の合計が2メートル以下、重さ30㎏以下になっています。
人の客室「スタンダード」を快適にするには?
人の客室としては、リーズナブルな「スタンサード」を使うのならば、アイマスク・肌掛け・耳栓などを持ち込むと快適になると感じました。床で寝るとエンジン音と振動がします。
ペット同伴可のフェリーが増えてきました。愛犬と一緒に楽しく船旅したいですね。
津軽海峡フェリーの「わんこ対応フェリー」航路と受け入れ数
函館〜青森(津軽海峡ロード)
函館〜大間(ノスタルジック航路)
- 大函丸:6匹