先日、車検の代車として電気自動車「NOTEe-POWER」をお借りしました。たっぷり2日間試乗。今回はキャンピングカーと直接関係ありませんが、キャンピングカーに搭載できるリチウムイオン電池を使った車だったので記事にします。
日産NOTEe-POWERとは
試乗してみると、中高年にも向いている車だと感じました。前から「NOTE」という名前はよく聞くけれど、「e-POWER」が付いてると、どう違うんだろうと思っていました。簡単に説明すると以下です。
- 「NOTE」は純粋に電気だけで走る
- 「NOTE e-POWER」はガソリンで充電した電気で走る
要するに、NOTE「e-POWER」は充電不要の電気自動車なのです!知らなかったの私くらいでしょうか?一般の乗用車と同じように、ガソリンスタンドでガソリンを入れます。
電気自動車というと、コンセント入れて充電させるイメージが強いけれど、そうではありません。それを知って逆に安心したんですよ。今まで通りの使い方で良いんですから。電気だけで走る車種も、慣れてしまえば納得するでしょうけれど。
では、注目したい点からお話を。
日産NOTEe-POWERはここに注目!快適な運転性とエンジン回り
ブレーキを何度も踏まない運転がスゴイ
まず、ほとんどブレーキを使わない運転に驚きます。(運転者・夫より)だって、街中を普通に走行して、信号で止まったり交差点で曲がったりするときも、ブレーキを一度も踏んでいないと言うのです。いつも通りのだったのでびっくりしましたよ。
すーっと走り出して、すーっと止まる。安心安全で疲れないという、まさに中高年やファミリーにぴったりな車です!
アクセルペダルを戻すだけでNORMALモードに対して強く減速。渋滞時やカーブの多い道路など頻繁に加減速が必要なシーンでアクセル・ブレーキペダルの踏みかえを減らし、ドライバーの運転をサポートします。
出典:日産ノート [ NOTE ] 電気自動車 (e-POWER) | 走行性能 | e-POWER
運転が楽なのは良いのですが、ブレーキが勝手にかかると不安ですよね。それもちゃんと考えられています。危険な状態になりそうなとき、安全に戻すようなサポート機能も充実していますよ。
そんな優しい操作で、燃費や電欠問題は無いのでしょうか。
ディラーさんに走行記録見せて頂きましたので以下に画像を。ちょっとボケちゃいましたが参考にどうぞ。ブレーキを踏まないことが、持続性のある走りに繋がっています。下道走行が強いようですね。
「日産リーフ」のリチウムイオンバッテリーを装備
どんなエンジン回りか気になるところですよね?画像に収めましたよ。
▼ボンネットを開けたところ
左側の黒いところ(発電専用エンジン)にガソリンを入れて充電させます。1.2Lエンジンを改良して、燃料を向上させたそうです。
赤いホースみたいなのが見えるでしょう?ここを通して充電した電気を、右側のNISSANと書いてあるシルバー色のところ(駆動モーター&インバーター)に流します。実はこれ、日産リーフのモーター(EM57)とのこと。
駆動用バッテリーの小型化で室内空間広々
電気自動の心臓を生かして開発していますね。そして・・・画像には収められなかったんですが。駆動用バッテリー(リチウムイオン)を小型化して 、前席シートの下に搭載。注目したい点はここです!個人的には、これすごいと思います。
電気をいっぱい貯めておかなきゃいけない電気自動車の場合は、この駆動用バッテリーが大きいために、室内空間も狭くなりますよね。それをコンパクトに出来たのですから!
コンパクトになった事で色々な可能性を秘めています。小型化したリチウムバッテリーをキャンピングカーに搭載させた例もあるのですよ。将来、動力の主流になるのではないでしょうか。
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いよいよ試乗レビュー!
デザイン性ある美ボディ
▼こちらの車をお借りました
NOTEe-powerのグレードは「S・X・MEDALIST」の3種類。
試乗車は予想通り一番グレードの高い「MEDALIST」でした。グレード高い乗り心地を知ってしまうと、欲しくなりますもんね。そりゃもう快適でしたよ・・・
MEDALISTの価格は、2017年3月現在で約224万円になっていました。(日産プリンス神奈川の場合)ここから色々オプションを付けていきます。
ドア付近の曲線がとっても美しい。ほれぼれします~。
▼運転席の様子。モノトーンで落ち着いた雰囲気。
走り出し、走行中は静かで心地良い
今回試乗したのは「MEDALIST」といって、遮音効果が高いグレードです。そのために、より一層静かだと感じたのかもしれません。
走り出してから、あれ?いつものエンジン音がしないよ?と思いました。実は私、試乗するまで「静か」というポイントを知りませんでした。そこで、走行中にクーラーをOFFにしてエンジン音を聞いたんですが、やっぱり静か。振動も少ないという印象。
どのグレードにもボディの全面と後方に入念な遮音効果を実施しているので、静かさはこだわっている車種と言えます。
▼ギアチェンジしないのです。
ガンガン運転したい人には物足りないかもしれませんね。私はこういう方がホッとします。
シートを倒せば2メートル超え!広い車内スペース
中高年やファミリーにも良いなと思うのは、車内が広めでゆったり感があるところ。先ほどお話した駆動用バッテリー(リチウムイオン電池)の小型化も広さの要因のひとつ。
▼助手席から運転席を映したところ。
運転者(夫)は身長182センチで大きい人ですが、ゆったりと座っていました。本人に聞いたところ、思ったよりも快適とのことです。
▼走行中の助手席から。視界が広いです。
▼クーラーの吹き出し
後部座席を倒すと、室内は2065mmという広さになります。
▼後部座席から撮影
▼後部座席のツマミ1つで簡単にフラット
▼シートを倒したところ
液晶ナビ機能が充実
運転していて気になるのはナビ機能。暗くなると、こんな感じになります。親切ナビで安心ですよね。あとは運転の腕次第・・・。
▼地下駐車場にて。かっこいい!
▼バックミラー
ボタンを押すと、こんな風に画像が分割して表示されます。
ミラーの左側はいつものように使って、右側はサイドを確認できる。これなら、せまい道でもボディを擦ったり、何かを巻き込んでしまう心配が無いですね。
夜間や悪天候でもクリアに映す設計がされているそうです。夜はカメラの感度をアップするので明るい確認出来るし、雨滴のない視界が確保できる。これも嬉しい点です。
試乗時の個人的感想
中高年に優しいと思う機能が沢山ありました。ざっと箇条書きするとこんな感じです。
- ゆるやか走行向き。スピード感を満喫するタイプではない。
- 充電不要。充電スポットを探さず安心。
- 終始静か。耳からのストレス軽減。
- 視界が広い。長時間景色を見ても疲れにくい。
- 振動が少ない。身体負担が少ない。
- 車内が広い。まとめ買いや仮眠に便利。
<不安だと思うこと>
- ブレーキを踏まない癖がつくので、この車に慣れてしまうと危ないかもしれない。レンタカーなども。
駆動用バッテリー(リチウムイオン電池)の小型化は、この先注目したいポイントですね。とても快適な車でしたよ。人にも環境にも優しい車ではないでしょうか。