暑い日に軽キャンピングカーで旅をしていて、一番心配なのが愛犬の体温調整です。犬は人間のように汗腺が無いので、熱が体内にこもると体温がなかなか下がらないんですよね。
そこで、人の首に巻く手ぬぐいサイズのクールタオル。これがとっても良いのです。なぁんだもっと早く使えば良かった!と。
水に濡らして繰り返し使えるクールタオル
上画像は100円均一で購入したクールタオル。水に濡らして絞るだけでヒンヤリするタオルです。今や私の説明など要らないほど色々な場所で販売されていますね。
お使いになっていない方は、そのヒンヤリ感って実際どうなの?と思いますよね。
例えるならば・・・日当たりが良い日に、スプリンクラーをまいた場所に立つとヒンヤリするあの感じ。玄関先でお水をまく「打ち水」の涼と同じ原理。
気化熱を利用したものです。
気化熱とは?水分が蒸発するときに熱を奪う
打ち水を行ったことによる効果は以下のとおり。
- 土埃や埃を抑える効果がある
- 気化熱を利用し涼気をとる(水1gの蒸発につき約0.58kcalの熱が奪われる)
- 湿度が高くなった結果、体感温度を下げる効果が出る
- 蒸発によって対流が発生し、湿った風が発生する
引用:wikipedia
車内の温度が下がるまでのヒンヤリお布団に
先日、38℃の猛暑日になりました。車の中でクーラーをかけても、車内の温度がなかなか下がらず愛犬が辛そうに舌を出していたんですよ。
そこでクールタオル。水を含ませて絞ってヒンヤリしたことを確認した後、愛犬の身体へお布団のようにふんわりとかけてあげて、扇子で仰いで熱を蒸発。
すると、私の身体に寄り添ってウトウトと居眠りを始めました。気持ち良かったようですよ。乾いた状態では熱がこもるので、必ずヒンヤリしたことを確認してから使いましょう。
身体にこもった熱を優しく逃がす
車以外でも、照り返しの強い道を歩いてしまった!という場合、熱を逃がしてあげたいですよね。そんな時もお水で湿らせて、ギュッと絞り、上からかけてクールダウン。
以下も100均のクールタオルです。例えばこんな風に上からかけて・・・
下でクロスして
上で軽く縛る
身体が細いので、分かりやすいようにお腹周りに巻きました。苦しくないように、色々工夫してみてください。
本当は首まわりに使うと良いですね。太い血管を冷やす方が、涼の効果が早いですから。ぎゅーっと絞っちゃだめですよ。優しくふんわりと。首回りならば中型、大型犬にも使えます。
他には、一時的なヒンヤリマット代わりとしても良いと思います。タオルはギュッとしぼっているのでビショビショにはなりません。
飼い主さんも手軽にクールダウン
これは、本来人間用なので、普段は飼い主さんがお使いになって良いんですよ。首にまくとスーッとします。
いくら硬く絞っても、喉元で一度結んだだけでは服が濡れるので・・・
半分に折ってループを作り、タオルの端を通しています。
夏の車中泊にサッと首に巻いて
見た目的はお洒落感が薄いけれど、私は夏の車中泊で重宝しています。
温泉に入った後に、キャンピングカーのベット展開したり、荷物を出したり料理をしたり・・・と、けっこう汗をかくことが多いのです。使わない時には、ジップロックのような密封袋に入れておけば、収納にも困りません。
本当にヒンヤリするんですよ。
そりゃ氷を当てたような感覚にはなりません。ですが、穏やかな涼なので体の負担が少ないのも良い点なのです。
まだお使いになっていない場合は、ぜひ1枚試して欲しい。人にも愛犬にも。環境にも優しいタオルです。軽くあおいだり、振ったりすると更にヒンヤリします(水分を蒸発するときに熱を奪うため)。
ペットの冷却グッズは色々あるけれど・・・
上でご紹介したような布は、ペット用としても色々出ています。
濡らさないタイプをよく見かけますが、あれは身体が冷えるほどの効果はありませんでした。最初だけヒヤッとして、あとは温まってしまいます。保冷剤を入れるタイプは体温で溶けたまま装着していると、やはり温まって逆効果。
個人的には、気化熱を利用するタイプが良い!と思うのです。日本人が古くからしてきた知恵です。
ペットの気化熱冷却グッズ
photo by ペットランド(PETLAND)
我が家の愛犬も、上画像のように濡らして絞る冷却服を愛用しています。これは比較的厚手。
こんなので効果あるのかな?と半信半疑でしたが、実際に皮膚を触ると、布が当たっている部分だけがヒンヤリしているんですよ!これ、すごく良い。
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本人も嬉しいようで、服を見せると尻尾を振って早くつけて~!と甘えます。
携帯して愛犬の体温調整!安心感を増やす
備えあれば患いなしで、クールタオルを1枚備えておく。
犬のお散歩グッズや、ご自身の荷物などに携帯しておけば安心ではないでしょうか。手ぬぐい1枚持っているのと同じ感覚です。
一般的な綿タオルでも代用出来そうですが、素材が違います。硬く絞っても重たいですし、気化しにくいので体温の熱がこもりやすい。クールタオルとは使用感が違いますよ。
愛犬のクールダウンをお手伝い
暑くて愛犬が舌を出してハァハァしている時、クールダウンのお手伝いが出来ます。
大抵はウォーターボトルを携帯用していますよね?水場が無くとも、そのお水をかけて全体に馴染ませ、ぎゅっと絞るだけ。
クールタオルは色々なメーカーから出ています。繰り返し使えるものなので、お気に入りの素材と柄を選んで使いたいですね。