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高齢化していく飼い主が安心してペットと過ごせるサービスの現状と今後

小型犬
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シニア犬になった愛犬と一緒にいると先の事が気になります。私自身も中高年真っ盛り。先の事は分かりませんからペットを最後までみてあげられるのか不安です。そこで今回は高齢になった飼い主がペットとどう過ごすかに注目しました。

飼い主の行動で決まるペットの幸せ

我が家の愛犬は元気いっぱいで子供っぽく見えますが、今年の夏で13才。小型犬は長生きしても18才くらいなので、今まで一緒に過ごしてきた時間と同じ時間はもう過ごせません。

そう思うとたまらなくなります。抱きしめて「時間よ止まれ!」と涙が出そうになってしまいます。想像したくないけれど、いつかその時はやってきます。

犬は親友・相棒・癒しの存在・・・どういう表現がふさわしいのか分かりません。自分がどんな姿になっても、どんなに悲しい事があっても、飼い主さんと信頼関係があれば自分のすべてを委ねる生き物。そんな事を思うと胸がキュッとなります。

 

自分にもしもの事があった時どうなるだろう。絶対最後までと思っていますがやはり不安です。今回は飼い主の高齢化にも焦点を当てて探ります。

飼い主の高齢化データから見る現状

散歩をしていると年配の方によく出会います。「うちにも犬がいたのよ~」「また飼いたいけど、人間が先にいきそうで無理だわ~」

愛犬をなでながらそんな事をおっしゃる方が多いのです。ペットを飼う年配の方が増えているようにも感じました

犬猫に限られますがデータありましたよ。一般社団ペットフード協会様のPDFを一部お借りして、現状を見ます。以下3つ、順に進めます。

  • 平成27年 犬猫の年代別現在飼育状況
  • 平成27年 高齢者のペットを飼う効用
  • 平成27年 今後ペットの飼育促進に向けて
平成27年 犬猫の年代別現在飼育状況

年代別での飼育状況をみたものです。50才代が最も高く、次いで60才代 。70才代での犬猫の飼育率が最も低い結果となっています。

 

想像通りの印象でした。このデータは、外猫が入っていないので実際のところは猫はもっと多いと思います。70代は施設で過ごす為に手放したケースも考えられますね。

実際に飼っている高齢者の方が感じる「効用」はどうかといいますと・・・

平成27年 高齢者のペットを飼う効用
  • 情緒が安定するようになった         45.0%
  • 寂しがることが少なくなった         44.4%
  • ストレスを抱えないようになった       37.8%

 

この効用は高齢者にとって大事な事ばかり。昨年、施設を色々訪問して高齢者の生活を肌で感じました。ご本人の性格も大きく左右されるでしょうけど、設備や医療の衣食住が充実しても、こうした「心」が満たされなければ、本当の豊かさは得られないのではと思います。

 

そこで、今後望むサービスを見てみると・・・

平成27年 今後ペットの飼育促進に向けて

あったらいいと思うサービス

  1. 旅行中外出中の世話代行サービス 41.7%
  2. 健康保険料、生命保険料などが減額になるサービス 29.2%
  3. 飼育が不可能な場合の引き取り斡旋サービス 28.5%
  4. 高齢で飼育不可能な場合の受入施設提供サービス 26.7%
  5. しつけ代行サービス 16.5%

 

この統計に関しては年齢の縛りがありません。高齢者の立場に考えると・・・ご自身の身体が思うように動かなくなった時が心配ですよね。

個人的には3・4がいちばん気になる事かと思います。そこで、高齢になりペットの飼育が困難になった時に利用できるサービスを次にご紹介します。

ペットと入居可能な介護施設

▲犬の表情はとても豊か。飼い主の様子を伺う。

有料老人ホーム

先日「ペットと入居できる介護施設」と看板が掲げられた道路を通りました。やっぱりあるんだ!と思って嬉しくなりましたよ。

ネットで検索すると思ったよりも沢山ありましたが、どこも高額のようです。やっぱりお金が無いとペットと過ごせないのね・・・と、ちょっとガッカリしていたんですが、明るい情報があったのでご紹介です。

特別養護老人ホーム

ペットとの入居に触れる前に「特別養護老人ホーム(特養)」のお話を。

高齢者が入居する施設のスタイルは色々あって、介護の重さや施設に何を求めるかによって入る施設が変わってきます。

一般的に言われる「有料老人ホーム」は高額なので、これから定年を迎える世代が年金だけ利用するには厳しいですよね。ただ、そうは言っても日常生活がままならくなった場合、ひとりで自宅にいるのも限界があります。

そうなったとき「 特養(とくよう)」と呼ばれる、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的施設があります。寝たきりになる程ではないけれど、お風呂場で転倒して起き上がれないとか、身だしなみを整えられなくなった等の中度の介護が必要になった方も対象。

「特養」は「有料老人ホーム」よりも費用が安いので人気です。その「特養」でペットと入居できる施設があります。

社会福祉法人心の会の特別養護老人ホーム「さくらの里 山科」

出展:社会福祉法人心の会|さくらの里山科

 

「あきらめない福祉」をモットーに、自宅の生活に近くする事を目指す施設。2012年開設当初から、犬猫と共に入居可能な「伴侶動物福祉」を行っています。

動物のいるユニットを自ら希望したスタッフだけを担当にしているそうですよ。予防接種などの管理、犬の散歩はボランティアの協力によって毎日朝晩実施。庭や屋上で走ることもできるそうです。その姿勢に感動してしまいました。

以下、紹介サイトより抜粋

高齢になっても普通の人と同じように人生を楽しんでいただきたい。福祉は本来、生活を支える場なので、生きるのに最低限必要なケアだけではいけないはずなんです。

(中略)

現在の社会体制では、介護が必要になったときに飼えなくなることが心配ですし、愛犬や愛猫をおいて逝くことも心配です。だから、あるときに飼うことをあきらめてしまう。

ですから、現時点では自宅で飼っていないけれど、もう一度犬猫と暮らしたい、と考えて入居する人もたくさんいらっしゃいます。そのため、うちには保健所から引き取った犬猫もいるんですよ。

引用:http://www.huffingtonpost.jp/

 

▼詳細はこちら

ペットと入居できる、特別養護老人ホーム「飼い主が亡くなっても一生面倒をみます」

 

この先、特養でもっとこのサービスが増えていく事を願います。

ペットも飼い主さんも幸せ。もしもの事があっても面倒をみてくれるなんて嬉しいサービスです。その為にはもっと介護にチカラを入れる世の中にならないと実現難しいですね。

「もしも」に備えたペット信託

この「ペット付き施設」にタイミング良く入れるとは限りませんよね。突然に寝たきりになってしまったり、事情があって帰宅出来ないことがあったり。

高齢じゃなくたってそうなったら心配ですよね。そんな時に頼もしい「ペット信託」という団体もあります。残されたペットが、その後も不自由なく生涯を送るための資金と場所を準備しておく仕組みです。一緒には住めないけれどペットの今後は安心できます。

出展:一般社団法人ファミリーアニマル支援協会 FASA

最後に

今回は、 ペットと入居可能な介護施設とペット信託に注目しました。 高齢化していく飼い主が、安心してペットと過ごせるサービスです。

ご紹介したのはごく一部だと思います。この記事を読んでくださった方が、少しでも安心してペットと長く一緒に居らたらいいなと思って記事にしました。

最近は、セラピー犬を取り入れている施設もあります。犬とスキンシップするだけで様々な効果がある事がわかっています。(セラピー犬は人間に無理やり働かされているわけではありません。)まだ施設に入る程ではないけど、少しお手伝いが必要な方の場合はペットシッターさんに時々手伝ってもらうのも手です。

犬猫以外の生き物にも、もっと柔軟性のあるサービスが増えたらいいですね。

 

自分も愛犬もゆっくり年を重ねていきます。1日1日を大事に、持ちつ持たれつ楽しく過ごしたいと思います。

いっぱい一緒にいようね!

 

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