我が家の愛犬は13歳の心臓病持ち。今まで毎年、6種混合ワクチンを投与していましたが、軽キャンピングカー購入により、行動範囲の変化から今回初めて8種混合ワクチンを投与することにしました。
獣医さんのお話を忘れないよう備忘録として記しておこうと思います。我が家の場合なので、すべての犬に言えることではありません。似たような状況の方の参考になれば嬉しいです。
愛犬を守る混合ワクチン
犬のワクチンは一般的に年に2回ですね。狂犬病と混合ワクチン。この2つを投与していないとドックランやペットホテルに預けられない場合がほとんどです。
旅先で他のワンちゃんとじゃれていて怪我をさせてしまった・・・なんて時も、この2種類の提示が必要になってきます。
今回は犬の混合ワクチンについて少しお話を。
混合ワクチンは病気予防のため
ワクチンは病気を治すものではなく「予防」するもの。弱めた病検体を犬の身体に入れて免疫を作り上げます。6種と8種が一般的です。
6種混合ワクチンの種類
6種の内容は以下の通り
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬伝染性喉頭気管炎
- 犬パラインフルエンザ
- パルボウイルス感染症
- 犬コロナウイルス感染症
この中でもジステンバー、パルボウイルスは死亡率が高いことで有名です。動物病院へ行くとこれらに感染したらどうなるかというポスターや冊子が置いてあります。見ると本当に可愛そうで、感染から守ってあげるのは飼い主の責任なんだと強く思うのです。
そして・・・この6種に、犬レプトスピラ感染症の2種(イクテロヘモラジー・カニコーラを防ぐワクチン)を追加したもの8種混合ワクチンです。
8種混合ワクチン投与の経緯と特徴
6種に追加された、犬レプトスピラ感染症は犬だけではなく人にも感染します。
これは、ネズミやハクビシンが媒介する細菌性の伝染病。草むらや水たまりで排泄した時にその一帯を細菌で汚染し、そこを愛犬がクンクンと匂いを嗅いだりすることで感染してしまいます。獣医さんのお話によると、私の住む横浜市でもハクビシンが目撃されたと。
そこで思い出したのですが・・・。
実は私、ハクビシンを数日間、職場の事務所で飼っていたことがあったのです。
ハクビシンを飼った経験から8種を投与
当時の職場は造園業。伐採した現場でハクビシンの赤ちゃんを拾ってきた従業員がいたのです。現場に数日通ったけれど、お母さんが帰ってこなくて見て見ぬふり出来なかったとのこと。
まだ目をあけていない生まれたばかりのハクビシン。日中は事務所で私がミルクをあげ、拾った方が家に連れてかえる日々でした。そのころは犬レプトスピラ感染症の知識が無かったので、素手で抱きかかえてミルクをあげていました。
結局その子は、数か月後に突然に天国へ行ってしまったんですけどね。
私が言いたいのは・・・
横浜市内でも、こうやって簡単にハクビシンと触れる機会があるということ、都心でも知らずに病原体を広めてしまうかもしれないということ。森やキャンプ場へ行かずとも、すぐそばに感染源があると認識しておかなくては。と。
そのころ、我が家にはすでに愛犬いましたから、かなり危険なことをしていたのです。
犬レプトスピラ感染症ってどんな症状?
犬が感染するとどうなるの?と獣医さんに聞いたところ、初期は人のインフルエンザのような症状になるんだそうです。
発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐、脱水、出血。そして、腎不全、肝不全と発展していき、治療が遅れれば死に至るというもの。怖いです。
一度投与すると抗体ができる
症状を知り、安定している時に投与しておこうと決めました。自然がいっぱいの草むらへ行くことも予定していますから。
今の愛犬の状態は安定していて、血圧、食欲ともに元気いっぱい。獣医さんによると、今年1度だけ投与し、来年からは今まで通りの6種に戻してもOK。1度投与すると抗体が出来るので、全く投与していない状態よりは良いとの事でした。(我が家の場合)
ワクチンの種類は多い方が良いの?
獣医さんに聞いたところ・・・6種から8種となり、種類が多いから良いというものではないし、副作用が大きいわけでもないとのこと。
環境に合ったワクチン投与が大事というわけです。人と同じですね。
投与後はどうすれば良い?
我が家の場合は以下でした。
- 投与して6時間くらい様子をみる
- 狂犬病ワクチンは一週間以上後で投与
- トリミングは翌日以降
- 散歩は負担がかならない程度に
まず、投与して6時間くらいまで見守りです。いつもと様子が違うようならばすぐに連絡、または連れて来るようにとの事でした。ワクチンは多少なりとも身体に負担がかかりますから。
混合ワクチン8種の費用
今年は6種も8種も4000円でした。何かのキャンペーン中だったので、通常はもう少し価格が上がります。8種で4000円は良心価格な方かと思います。
最初に通院していた動物病院は6種で7000円くらいでした。病院によって大きな差がありますね。この違いっていったい・・・。
草むらも楽しく!愛犬と楽しい旅を
今回は主に混合ワクチン8種について記事にしました。
獣医さんとお話したところ、8種を1度投与しておけば抗体が出来ること、都心でもネズミやハクビシンから犬レプトスピラ感染症に感染する恐れがあるんだと知りました。感染源は案外身近にあるのです。
そこで・・・愛犬のお出掛け環境によっては、8種も考慮して獣医さんと相談されてもいいのかなと思います。
我が家の愛犬は心臓病持ちなので、走らせることは出来ないけれど。自然の空気と土の匂いを思いっきり味わって欲しい。よろこばせてあげたい。
投与は体調にもよりますし、完全に防ぐものでもないけれど。安心材料は少しでも多い方が良いですね。