キャンピングカーで一番心配なのがエンジンを切った後の冷暖房ですよね。今回は軽キャンピングカーインディの暖房について。オプションで架装が出来る「FFヒーター」のお話です。
軽キャンピングカーにFFヒーターは必要なのか
FFヒータは換気不要で暖がとれる
そもそも、FFヒーターを使いたい目的は何でしょうか。寒い季節に車のエンジンを切っても快適に過ごせるようにというのが一般的ですよね。
FFヒーターの「FF」とは強制吸排気の略で、換気が必要のない暖房構造になっています。密閉した車内でも安全に暖をとれるのが嬉しいところ。大きなキャンピングカーの場合は車内も広くて人数も多いので、あると便利に思います。
軽の場合はどうでしょう。頻繁に出掛ける場所や季節はどうでしょう。我が家の場合は冬に雪が積もるような寒冷地に住んでいない事も考えて装備しない事にしました。
我が家の場合、FFヒーターを装備しない方向へ
我が家のキャンピングカー利用目的はキャンプではありません。底冷えする冬山や地方へどの頻度で行くだろう?という感じ。車内はシャワーやトイレもありません。
ただ、北陸には何度も行くことになるし、犬も一緒。ある程度寒さはしのぎたいところです。色々検討して以下の理由で見送りました。
- FFヒーターは高額オプション
- 狭い空間なため温度が高くなりがち。微調整が出来ないのが難点
- 断熱効果の高い外壁アルミパネルに期待
- DCソケットを追加して家庭機器で代用
以下に補足しますね。
FFヒーターは高額オプション
まず、インディでFFヒーターを取り付けるには、標準のサブバッテリーサイズ80Ahから115Ahへの変更が必要です。これが5500円。そしてFFヒーターは22万円。
ここに税金が加算され、合計24万円くらいかかります。インディの架装オプションでいちばん高額なのです。そこまで支払って使うかどうか・・・ですよね。
いいや、ここでケチってはいけない。震えて寝るのはいや!とは思いました。そこで、実際につけた場合どんな感じなのか営業さんに聞きました。
狭い空間なため温度が高くなりがち。微調整ができないのが難点
インディは車内空間が狭いので、すぐに暖かくなるそうです。これは嬉しい。
難点は微妙な温度調節が難しいとのこと。家庭のエアコンのように細かい設定が出来ないそうです。夜中に暑くなってスイッチを切ったり、喉が渇いて起きてしまったりするようですね。ON・OFFを頻繁にする必要があるわけです。
このへんは暑がり・寒がりの体質で一概に言えないと思いますが、とにかく微調整が効かないという点が気になりました。
断熱効果の高い外壁アルミパネルに期待
一般的な普通車の場合、エンジンを切るとすぐさま外気の影響を受けますよね。でも、インディはゆっくりと、じんわりと温度が変わっていくとのこと。ヨーロッパのキャンピングカーに採用されているアルミパネルを使っていて、断熱効果が高いのです。
一般的に窓から冷えていきますが、インディの窓はこのあたりも考えられています。アクリル2重構造になっていて結露も防いでくれるのです。
ただ、冷えていくことには変わりありませんよね。エンジンを切っている時間の量によっては、不安です。
DCソケットを追加して家庭機器で代用
市販の小さな家庭機器でちょっとした暖をとれるように、座席付近に外部バッテリーで使えるDCソケットを追加してもらいました。電気アンカくらいは使えるでしょう。使えないとしても、小さな温冷庫を付けたり、スマホを充電したりと何かと便利です。
無理ならば、お湯をカセットコンロで沸かして(換気を十分にして)湯たんぽを忍ばせ、寝袋で寝ても良いように思います。このあたりは実際に体験してから記事にしますね。
FFヒーター検討時に設定しておくべきこと
軽キャンピングカー・インディの場合でのお話をしました。上記理由でFFヒーターを見送ったのですが、以下2つはどちらにしても変更しておくと良いですよ。金額は2017年現在の金額ですが参考にどうぞ。
- サブバッテリーサイズを80Ahから115Ahへ変更 22,800円
- 12V DCソケット追加 11,000円
バッテリーサイズを変更しておけば応用が効きますし、ソケットを付けておくとエンジンを切ったあとの生活環境が快適になると思います。
軽といえども、FFヒーターはお子さんがいらっしゃる家庭で旅をする場合、あると安心かと思います。安心を買うと思っても良いですよね。換気が不要なのは嬉しいですから。私たちのような中高年夫婦の場合、電気アンカや湯たんぽ程度でしのげるように思いました。
あんまりにも寒かったらエンジンをチョイっとかければいいんですから。さてどうなることやら。断熱効果の高い外壁アルミパネル、2重構造の窓に期待したいと思っています。
関連記事