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犬は外で育てる生き物?「番犬」から「癒し」の存在になった犬の飼い方

小型犬
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日本で飼われる犬は屋外の犬小屋で「番犬」目的が主流でした。その為に現在の犬を過保護と捉える方も少なくなく、本当にその犬に合った飼い方なのか疑問に思う事があります。犬種に合った育て方は大事ですね

犬はどんな時も人と寄り添う優しい生き物

ここ数年で小型犬を飼う家庭が増えましたね。

富裕層のご家庭では昔から小型犬が飼われていたかもしれませんが、私の子供の頃は違いました。高度成長期が終わるころで、ようやくクーラーやカラーテレビなどの電化製品が入ってきた時代です。犬を飼う家庭そのものが少なかったんですよ。

犬を見かけても「番犬」目的で屋外で飼う犬しか見かけませんでした。

 

現在の犬の育て方は過保護?

「犬に服を着せるなんて贅沢だ!」

「犬は外で飼う生き物なのに過保護だ!」

・・・という考え方の人もいらっしゃると思います。実際に犬を飼うまでは、すくなからず私もそう思っていました。ところが、実際のところ全ての犬種が同じ育て方をするわけではないんですよね。

「犬は外で過ごせる生き物」という固定概念が、犬の未来を変えてしまう場合があると思います。

 

犬が服を着るのも単なるお飾りではなくて、温度調節や病気保護の理由もあるのです。いつごろから服を着た犬が多くなったのか、そしてライフスタイルとともに変わる犬種について少しお話を。

「番犬」から「癒し」の存在へ

 

飼い犬の歴史を振り返ると、まず昭和に入って好まれた犬は「シェパード」「スピッツ」などで「番犬」として飼う事が主流でしたね。番犬といえども家族である事は同じだと思いますけども。そういえば、昭和の漫画で登場する犬も屋外犬がほとんどでした。

その後、治安が安定してくると「番犬」の必要性は薄くなり、1960年代には室内で飼う小型犬の大ブームが起きます。この頃からTVや雑誌で可愛い小型犬が登場しました

1960年代頃から小型犬ブームが始まる

この頃から、犬を飼う目的が「番犬」から「癒し」の方向に変わってきたように思います。室内で飼う犬種が増えて、服を着た犬をチラホラみかけるようになりました。

ただ、この頃は中型や大型の犬種も人気。

中でもシベリアンハスキーという犬種が爆発的な人気になりましたよ。「動物のお医者さん」という漫画に登場するチョビという名前の犬がその犬種だったためです。(実は私もこの漫画大好きで今も本棚にあります。)

▼佐々木倫子さんの漫画

恐い顔だけど、性格が可愛いというギャップが魅力の設定です。

ところがシベリアンハスキーは極寒の地で犬ぞりレースをするような力強い犬種なので、どちらかというと狭い空間で飼う犬では無く、運動量も多めです。

しつけの基本は「疲れさせること」と言われていますから、簡単な気持ちでは飼えないんですよね。手におえずに手放す人が増え、可哀想な犬が続出するという問題が起こりました。

 

▼シベリアンハスキー

シベリアンハスキーと同じころ「ゴールデンレトリバー」も流行しました。戸建ての室内で飼っている方が「畳に穴が空いて大変な事になった!」と話しているのを覚えています。ゴールデンレトリバーは優しい性格の犬種で大好きです。

流行したのはバブルの頃だったと思います。

集合住宅化が進んで変わる飼い犬の大きさ

バブルが崩壊してから、マンションなどの集合住宅化が進みましたよね。

居住スペースが小さくなると飼う犬の大きさは小型化して現在の流れになったように思います。平成に入ると「プードル、チワワ、ダックスフンド」がトップ3となり、街を歩くとこの犬種ばかり出会うようになりました。

最近はパグやシュナウザーもよく見かけますね。

▼パグ 

▼シュナウザー

個性を求める飼い主

同じ犬種が多くなると個性を求める人が増えてきて、珍しい犬種や「ミックス(いわゆる雑種)」が流行。例えばプードル×パピヨンだと、顔はプードルだけど耳はパピヨンという感じです。

▼パピヨン

▼プードル

このように時代とともに飼われる犬種は色々。

子供の頃と今とでは生活スタイルが違うように、現在と未来の自分に合った犬種かどうかの判断は大事だなと思います。

生活スタイルに合った犬種を選ぼう

ペットショップのコジマさんのサイトに、生活スタイルに合った犬種になる目安がありました。これがとっても分かりやすいんです。こんな画面ですよ。

 

 

▼たとえば「年配夫婦」の場合はこんな感じ。

それぞれの犬を選択すると特徴が紹介してあり、とても参考になります。

ご興味ありましたらぜひどうぞ。

▶あなたと一緒に暮らせるペットは? | ペットショップのコジマ

最後に:人も犬も幸せな暮らしを

少し前の日本では「犬は外で育てる番犬」というイメージが強かったですね。 時代の変化により飼う犬種も変わり、全ての犬が外で飼うという状況でもなくなりました。

育て方も色々で、例えばプードルのトリミング(床屋さんのようなもの)はお洒落のためと思われがちですが目的は違います。放置しているとモップのように毛が伸び続けて、皮膚の病気や寄生虫トラブルが発生します。

温度調節が苦手な老犬、傷の保護などで服を着ることが必要な犬もいるのです。

 

今回この記事を書いたのは理由があります

実は・・・私の近所で、屋外で飼われていた可哀想な犬がいたのです。

屋根が壊れた粗末な犬小屋で、冬は雪の降る環境、夏は炎天下でお水はいつも空っぽという過酷な環境で育てられたゴールデンレトリバーが居ました。しかも床材は無く固い地面に居たのでノミもついていて、雨が降れば身体も濡れていました。

 

本来ゴールデンレトリバーは高温多湿に弱いので外で飼うには向いていない犬種です。ここの飼い主さんのお宅は4人家族。お子さん2人が小学生の時に幼犬から飼い始めました。はじめは一緒に外で遊んでいる姿を見かけましたが、お子さんが中学生になるとリードにつながれている事が多かったです。

部屋中をめちゃめちゃにするから外に置いているとおっしゃっていましたが、人懐こい性格の犬種なこと、しつけが出来ていないことが考えられます。なぜそうなるのか、そしてどうしたら問題を解決できるのか考えて欲しいと思いました。

 

悲しい鳴き声が私の家まで聞こえてきたため、何度か家族に話してみましたが「犬は外で飼うもの」「大型犬は寒さ暑さに耐えられる」という固定概念があり、結局早くに寿命を迎えてしまったのです。

先日、そのお宅のそばを通ったところ、すっかり朽ち果てた犬小屋がいまだに放置されていて胸がいっぱいになりました。

ちょっと重たいテーマでしたが、飼う方それぞれに合った犬種を選ぶことは、人も犬も幸せなんじゃないかなと思い記事にしました。もし気になる犬種がいたらこちらのサイトでチェックしてみてくださいね。

犬だけでなく、猫や小さな生き物のアニマル図鑑や育て方ガイドがあって、眺めるだけでも楽しいですよ。

▶ペット図書館 | ペットショップのコジマ

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