先日、はじめて「キャブコン」という架装形態のキャンピングカーを見て驚きました。まるでホテルのような内装に言葉を失ってしまいました。こんな世界があったのか!と。今回はキャンピングカーのバンコンとキャブコンの話です。
メリットいっぱい!身近になったキャンピングカー
上画像は撮影したキャブコンの一部です。コンパクトながら、そのままずっとそこに住みたい!と思う印象でしたよ。
我が家は最終的には「軽」のキャンピングカーに決定したのですが、色々なキャンピングカーを見るたびに発見がありましたよ。私は車の知識に浅く、キャンピングカーの区分が幅広くあることすら知らなかったのです。
キャンピングカーといえば、大型トラックを改造したイメージしかありませんでしたから。
▼こんなイメージ
キャンピングカーの区分
キャンピングカー区分は大きさで分けられているのはなく、架装形態によるもの。フルコン、キャブコン、バンコン、バスコン、軽自動車キャンピングカー。この分け方は日本独特なものです。
例えばキャブコンとは、キャブ付きシャーシ(運転席部分付きの車の足回り・骨組み部分)に架装したものをいいます。一般的にトラックを改造したものが多いようですね。
最近はBピラー(前部座席と後部座席の間にある柱)以降をボディカットしているものが主流だそうです。イメージ的にはトラックの荷台に住居を乗せた感じですね。
キャブコンとバンコン、それぞれの魅力
キャブコンと比較されるバンコン(ワンボックスなどで屋根や内装を加工したもの)も見てきたのですが、内装の雰囲気が全く違いました。何がどう違うのでしょうか。
バンコンの特徴
▲グレーの車:バンコンの中古。
バンコンは車体をそのまま使うところが最大の特徴。上画像では、サイドにオーニングと天板にソーラーが付いています。いっけんキャンピングカーと分からないので、普通乗用車と並んで駐車していても目立ちません。
ハイエースに架装しているタイプをよく目にします。ハイエースといえば営業車でもよく使われますよね。運転のしやすさはお墨付きでしょう。
車体をそのまま使うというのは色々なメリットがあります。まず、キャブコンよりも車体の高さが低いので走行しやすい。車体形状が決まっているので外側に取り付けるオプションも充実しています。なによりもメーカーの安全水準をそのまま満たしている点も安心ですよね。
キャブコンの特徴
一方、キャブコンは車のボディを作り込んでいます。生活空間を快適にするための架装をするのでバンコンよりも重たく、車高も高いです。
ただし車のボディから作り込めることで、断熱効果の高い外壁や窓を取り付けることも出来ます。普通乗用車と車内温度が違う点は快適性の違いとして大きいのではないでしょうか。また、車内空間の構造も自由度が高く、2段ベットを入れることも可能です。
バンコンとキャブコンは、どこまで何を求めるかによって決める必要がありそうです。
宿泊をあまりせす、少人数で街中走行が多い場合はバンコンで目的が叶うでしょうし、居住空間の快適さを求めるのであれば迷わずキャブコンといえます。
コンパクトキャブコン「カービィ」
私がはじめて内装まで下見したキャブコンは、冒頭でもご紹介した画像のカービィ。マツダのボンゴトラックがベースです。大人3名 + 小人2名が就寝できる、6名乗員タイプながら車両寸法が5m切っています。
2段ベッドでいつでもすぐに寝れる仕様になっていて、とにかく広い!生活空間が充実しているな!という印象です。変形自在な設計になっていて、動線や使い勝手も良く考えられています。
こんな素敵な車で旅行できたら夢のようです。
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